「明日から少しゆっくりできるな」先輩がそうつぶやいたのは会社破産の前日だった 1

Unemployed and Homeless

Unemployed and Homeless by JanahPhotography, on Flickr

 

ちょっと懐かしい話を。

 

僕が新卒で入社した会社は、従業員300人程度で、

ニッチな業界ながら国内売上げ1位という会社だった。

そこの新卒特進クラスとして入社した僕が体験した話を忘れないうちに。

 

入社後数ヶ月で経営戦略室に呼ばれ、役員の秘書やる傍ら新規事業立ち上げや

内部統制なんかを主にやった。

休みは週一でその休みすらもよくつぶれてたし、

パワハラもひどかったけれど、東京から大阪本社に呼ばれたし、

ふざけるなって気持ちで必死に食らいついてなんとか仕事してるって感じだった。

一年目は、一瞬で終わった。

 

二年目の途中から海外とのやりとりが増えたり、

担当する係争案件も大きなものがふえて、仕事はさらに酷になったけど、

それまでの雑務的な仕事よりはるかに知的ですこし楽しくは感じていたと思う。

あいかわらずパワハラもひどかったし、休みもなかったけれど、

仕事で海外いったり、知らない分野の勉強ができたのはいい経験になった。

 

会社は、僕らが入社した前年をピークぐらいにすこしずつ売上げは減っていっていた。

役務提供型のビジネスモデルをくんでいた会社は、NOVAやゲートウェイ21なんかの事件

もあって、日増しに世間の風当たりもつよくなり、今まで通りの収益があがらず

苦しんでいた。

そんな中、僕が入社して二年目の秋、会社が行政処分をうけて長期間一部営業停止になった。

ちょうど海外と連携した大きな事業展開を企画してるさなかで、

それらの案件ものきなみストップせざるをえなかった。

 

行政処分というのはいきなりくるわけではなく、

立ち入り検査が事前にある。ある朝メール確認してると受付に10数名の私服の人たちが

やってきて、対応した先輩に聞くと行政関係者で立ち入り検査にきたという。

そして、少し説明があったあと、一斉立ち入り調査。

すべての引出しをあけられて、なかのものすべてについて説明させられる。

この書類は?ここに入ってるものは?

半日以上かかって、しっかり必要なものをコピーとって持って帰ってた。

その後、何度か書類による弁明の機会はあるけれど、本当に流れ作業的にことは運んで

二ヶ月半後に行政処分は出た。

 

出た直後にテレビでも放送されたし、翌日新聞やネットのニュースにも載ってた。

なんか自分が犯罪者になった気分だった。

 

僕らは対応に追われた。

シミュレーションを何度もして、別の事業などで代替売上げを伸ばせるか、

経費をどこまで削れるか、毎晩そんな会議が開かれ、帰れない日々が続いた。

もちろん人員も削減しないといけない。

本当に心身ともに追い込まれてた。

 

最初の一ヶ月はそれでもなんとか気持ちを切り替えて、

営業部もがんばりなんとかのりこえたが、

やはりその影響は大きく、次第に給料の支払いが遅れるようになった。

 

25日払いだったけれど、月をまたぐことはざらだったし、

最初は給料日に必ず社長が従業員を集めて、説明をしていたのも、

風化し、給料日に支払いが行われなくても、

経営幹部から僕ら社員には一切説明はなかった。

僕ら薄給の若手従業員や家族持ちの従業員の中にはいら立ちや気持ちのずれが

生じだし、結果として当初のシミュレーションを大幅に下回る営業実績。

資金繰りもままならず会社はピンチだった。

 

今まで通りにしていてはつぶれてしまう、なにか抜本的な策が必要だった。

 

ー続くー

 

「明日から少しゆっくりできるな」先輩がそうつぶやいたのは会社破産の前日だった 2

「明日から少しゆっくりできるな」先輩がそうつぶやいたのは会社破産の前日だった 3

 

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